新築購入を断念

平成29年6月、モデルルームに足を運び、最新の家を見学し、見積もりも出してもらいました。

 

3000万円借り、35年ローン。固定金利のプランだと、10年目までは0.79%(月々81781円返済)、11年目から35年目は1.09%(月々84790円返済)との事。

返済金額の合計は3500万円を超えます。

更に銀行諸経費(申し込み手数料、保証料、抵当権設定料、団信費用、契約印紙代)で35万以上かかります。思わずため息が出る大きな支出。

 

また、新築物件と言えども、ローンを返済し終わったら支払いが無くなる訳ではありません。

外壁、屋根、太陽光発電等のメンテナンスコストが大きく、200万円以上はかかるだろう、とのシミレーションでした。一般的に築30年で大掛かりな修繕が必要との事です。30年後と言えば、定年する頃。無職となった際の修繕費の捻出に頭を抱えるのでは無いかと想像できます。

 

更に、物件購入には、家や土地以外の支出が伴います。付帯・屋外給排水工事等の費用が約250万円(※35坪の場合。自治体や、家、水道管の状況によって大きく差が出る)

内訳は、諸官庁手数料44万円、設計報酬費12万円、仮設工事35万円、水道加入金18万円、水道取り出し工事35万円、屋外給水工事25万円、屋外排水工事27万円、下水道受益者負担金1〜7万円、合併浄化槽工事70万円との見積もりでした。

 

また、司法書士が行う建物登記費用に15万円。外壁工事が必要ならば100万円、地盤改良工事が必要ならば90万円、地鎮祭を行えば3万円程度、と、土地・家の価格以外にも大きな出費が隠れている可能性も満載です。

 

次に、検討するにあたり参考にしたのが、長谷川高 著『家を買いたくなったら』。

本の主旨としては「理想の家」を手に入れるためのコツなのですが、買わないという選択肢も含めて解説しています。

この本とが、オシャレなモデルルーム見学で高揚した気持ちを冷静にさせてくれました。

長期にわたり借金を背負うというリスク。

低金利の時代とはいえ、利子が勿体無い。

私達夫婦はともに東海地方出身で、ここ茨城を終の住処にするつもりもなく。

リスクを上回るメリットを見出せず、新築物件断念となりました。

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